このところ雨の週末が続いていましたが、今日、日中までは好天に恵まれそうですね。暖かい秋の影響で紅葉も遅れていたようですが、昇仙峡の木々もようやく秋らしく赤や黄色に色づいてきたようです。郊外に足を伸ばす時間がとれればなぁと画策していますが、予約状況からして難しいかもしれません。
さて、このところ性病のお問い合わせが大変増えておりますのと、クラミジア、淋菌など陽性反応の出る患者様も増えております。甲信地方で大流行の兆し。ご注意いただきたいと思います。
ところで、先だって国際がん研究機関(IARC)がオーラルセックスによる肺がんのリスク増大を発表しました。この報告の中で、オーラルセックスが喫煙以上に高い肺がんリスク因子となっているという点は大いに注目すべきでしょう。以前から喉頭がん、肺がん等と「尖圭(せんけい)コンジローマ」の原因ウィルスであるヒトパピローマウィルス(HPV)の関連は指摘されていましたから、ここで重要なのはたばこのリスクよりも高いほど世界的にHPVが蔓延しているということではないでしょうか。HPVに起因するコンジローマは性器や口の中にイボ状のできものができるのが特徴ですが、これが口の中にできるのはオーラルセックスの証、このイボ自体は癌ではないもののHPVが体内に存在し続けることで発がんリスクが増すのです。HPVウイルスは非常に感染力が強く手指を介して口や陰茎に付着しただけで十分な感染リスクはあるのです。女性は性器感染から子宮頸がんへと悪化することが知られサーバリックスという予防ワクチンが昨年から日本でも承認されました。男性にもHPVに対するワクチンが必要なのではと議論されるほど深刻な状況なのですが、今のところ実行に移される予定はないと聞いています。男性は、性器が体外に出ている分、女性よりは清潔に保つことが可能で感染を抑制することが可能です。包茎の人は、包皮と亀頭の間に汚れがたまりウイルス感染の温床になるので十分なケアを心がけていただきたいと思います。せっかくのムードに水を挿すようですが、男性用のワクチンがない以上、コンドームの使用、セックス後のシャワー、手洗いと文字通り水を挿して清潔を心がけていただきたいと思います。また、HPV→コンジローマ→陰茎癌・喉頭癌・肺癌などと悪化を防ぐには、早期に性病を根治しウィルスを体内にとどまらせないことです。
恥ずかしい、何科に相談してよいかわからないからといって疑わしい症状があるにもかかわらず専門医院の診察を受けないという方も多いようですが、早期治療が感染拡大を防ぐ意味でも肝心です。甲府メンズメディカルクリニックにお気軽にご相談いただければと思います。直近の診療可能日は11月12日(土)となっておりますが、急患随時対応しております。まずはメールかお電話を!
2011年11月5日土曜日
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