2026年5月30日土曜日
ED治療薬の使い方
すっかり夏空ですね、梅雨に入る前の晴天を楽しみたいですね。30代、20代とEDとは無縁とイメージされる年代の患者様が増えています。大抵は一時的な失敗への不安や人間関係、環境の変化などのストレスを原因とする心因性EDの場合が多いと思います。極度の疲労と言う方もいらっしゃいますが、このようなケースはいずれにしても典型的な「完治が見込める」勃起機能の一時的低下症状です。中には精神的、心理的な問題、一時的な疲労のほか糖尿病、高血圧症などいわゆる生活習慣病によって引き起こされている肉体面からもEDも考えられますから、自覚症状がなくとも体や生活を見直してみることも大切です。ところで、そもそもセックス、勃起と射精は自分の体でしていても意図的には行えない自律神経に支配された行動です。たとえるなら涙が出る状況に似ています。どんなことを思い出せば涙が出てくるかを知っている人はいると思いますが、この映画を見て必ず泣かなければと思うほど涙は出てこないものです。セックスが厄介なのは、自律神経にはリラックスしたときに働く副交感神経と緊張、興奮したときに働く交感神経があり、勃起には副交感神経が必要で、射精には交感神経が必要なところです。過労、飲酒、ストレス、緊張のし過ぎなどが原因で交感神経が優位になると中折れがおきます。対策としてはじゅうぶん休養をとってセックスに臨むことです。セックス前の飲酒は避け興奮しすぎないように、勃たないかどうか心配しすぎない要するにリラックスすることが重要なのです。ただ、失敗と自信喪失の悪循環に陥りセックスから遠ざかってしまうとよろしくないですから、そんな時にED薬で自信をつけてみるという使い方もお勧めします。硬さや持続力、性感UPの副産物も期待できますからあまり高い敷居をまたぐんだなどと考えず、気楽にお試し頂くことをお勧めします。
2026年5月1日金曜日
性病の傾向
ここ10年の性病の動向について書きたいと思います。10年前と比較して、何といっても最も警戒すべきは「梅毒」の流行です。感染経路は以前と変わらず性行為がメインですが、母子垂直感染も増えていますし、感染者数と感染の広がり方がこれまでと大きく異なります。日本国内における「梅毒」の感染者数は、1967年に約11000人が報告されて以降、長期にわたり減少傾向が続き、撲滅されたと言っていい水準にまで減少していたためほんの15年ほど前までは医療者ですらほとんど出会うことのない過去の病気と言っても良いくらいお目にかからないものでした。私は研修をたまたま吉原に近い総合病院で受けましたので医師生活の早い段階でこの病気について色々と学ぶことができました。2011年頃からでしょうか梅毒感染者は再び増加に転じ2021年以降は急激な伸びを見せ2023年の報告数は14906⼈と50年に⼀度の⼤流⾏期に⼊ったと言われています。実際当院の梅毒要請患者数も世間一般の流行と並行して伸び続けてきました。ただ梅毒は早期であれば、適切な時期、適切な量のペニシリンの内服で完治します。すでに治療法が確立している病気です。早い段階で適切な治療を受ければ、必要以上に怖れることはないのです。ただし放置すると重篤な後遺症に繋がりますからお心当たりの方は専門の医療機関をご受診ください。梅毒の派手な流行にかくれて尖圭コンジローマや前回取り上げた性器ヘルペスも増加傾向にあります。注意したいのはいずれにせよ20代の若い世代の患者の増加です。理由としてはありきたりですが性行為の低年齢化、性に関する知識不足、そしてコンドームの不適切な使用が挙げられています。特に15〜24歳の世代で新規感染の約半数が集中しており、自覚症状が少ないまま感染が広がっていると分析されています。体の異変、女性ならおりものが増えた、男性なら恥垢が増えた、ともにニオイがきついなど、こんなもんかと思わずに敏感になってほしいと思います。入浴習慣も大切です。入浴といってもシャワーではなくきちんと湯舟につかる入浴です。性病は梅毒に限らず早期発見早期治療で治るものが多いです。だからこそ自分の体、体の変化、症状に敏感になって、何かあれば恥ずかしくも怖くもないのですから専門医療機関にかかっていただきたいと思います。甲府メンズメディカルクリニックはGW中も開院しております(050-1033-8926)。
2026年4月29日水曜日
性器ヘルペス
性器ヘルペスとは、ウイルスの一種である単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)または2型(HSV-2)を病原体とする主に性行為で感染する疾患で、性器やその周辺に水疱性病変や浅い潰瘍が形成されます。初発では外陰部の水疱や潰瘍病変があらわれ、激しい痛みを伴うため大変苦痛が大きいです。またヘルペスウイルスに一度感染すると、体内からヘルペスウイルスを取り除くことはできません。ヘルペスウイルスは神経をつたって、主に腰仙髄神経節などに潜伏感染し、潜伏感染したヘルペスウイルスは風邪、過労、深酒、免疫力低下など何等かの外部要因によって再活性化し、再び神経をつたって、元の場所の粘膜や皮膚に病変を表します。そのため、一度ヘルペスウイルスに感染した人は、長年にわたって再発を繰り返します。ただ再発では無症状の方も多く、気づかない間にパートナーに感染をさせてしまうこともあります。単純ヘルペスウイルス1型(HSV−1)は主に口唇やその周囲に感染し、単純ヘルペスウイルス2型(HSV−2)は主に性器に感染するのですが口唇ヘルペスにかかったことがある人とのオーラルセックスで口から性器にHSV−1が感染することもあり、逆にHSV−2の初感染経路はほとんどが性行為ですが、性器同士の接触がなくても唾液などを介して感染させてしまうこともありえます。一見病変がなく正常に見える性器や肛門部の皮膚からの伝播や、ヘルペスの自覚症状が全くない時でも粘膜や分泌液などにウイルスが含まれている場合は感染することもあります。治癒後も女性は特に月経時、男女とも性行為、免疫力が低下したときなど様々な誘因で再発を繰り返します。繰り返しますが男女ともに感染していても無症状の場合があり、一度発症してしまうと再発率が非常に高い性感染症といわれています。大事なことは初発にせよ再発にせよ早期発見早期治療です。お心当たりの方は当院までお問い合わせください(050-1033-8926)。GW中も対応可能です!
2026年3月19日木曜日
マイコプラズマ、ウレアプラズマ感染を放置すると・・・
マイコプラズマ・ウレアプラズマは、主に性行為(オーラルセックス含む)で感染する非クラミジア性の性感染症(STI)で、今日ではクラミジアよりもマイコプラズマ・ウレアプラズマが流行しています。クラミジアは聞きなじみのある性病の一つということで淋菌や梅毒と並んでクラミジアの検査をしてくださいとクリニックにいらっしゃる方は多いです。ただクラミジアは陰性ですよ、とか淋菌は陰性ですよといった結果が出てなまじ安心して症状を放置してしまうのは問題です。原因行為があり、男性なら尿道違和感や痒みあるいは膿が出るといった症状があれば例え淋菌、クラミジアでなくても別の菌に感染していることがほとんどです。女性の場合は厄介で尿道炎や膣炎を引き起こします。排尿時の違和感や痒み、おりものの増加が主な症状なのですが、これって日常的にあまり違和感を覚えない方も多いのではないかと思いますし無症状のことも多いのです。放置すると男女ともに不妊症や母体としては流早産の原因となります。初期に十分な治療ができないとクラミジアやマイコプラズマ、ウレアプラズマなどのは体の奥に侵入していきます。進行状況の順番に子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎となってゆきます。子宮内膜炎では下腹部の痛み、生理痛、不正出血が主な症状です。繰り返しになりますが流産の原因にもなりますし卵管炎になると生理痛のほか、卵子の通り道である卵管がふさがってしまって不妊症の原因になります。性感染症は放置したり繰り返したりすると男女ともに不妊の原因となりますから、まず男性が気付きパートナーの女性と共に検査治療を受けるということを大切にしてほしいと思います。
2026年1月7日水曜日
明けましておめでとうございます
私には迷信信捧は全くないですが、相場では「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱」などという格言がって、その通りなら一昨年(2024年は辰)、昨年(2025年は巳)と高値を追ってきた相場が、午年の今年に入ると後半にかけて尻下がりに入るそうです。さて、どうなることでしょう。干支つながりでいうと今年は60年に一度の丙午(ひのえうま)で丙午は迷信から出生率が極端に下がるそうです。とある社会人口学的行動学の研究論文によると前回丙午1966(昭和41)年の翌年は性病罹患数の増加傾向がみられたそうで、これが出生を避けるための家庭内禁欲と相関していると分析していました。数字は嘘をつかないですから因果関係はどうあれ性病の増加は頂けません。皆さまくれぐれも気を付けてお過ごしください。万一かかってしまったら是非ご相談ください。良い一年となりますように、
2024年5月3日金曜日
2024ゴールデンウィーク(GW)
GW後半戦、晴れの日が続くといいですね。TVニュース、新聞、ネット記事等でも性病特集をよく目にするようになりました。実際臨床現場にいて様々な種類の性感染症の流行を実感してますから、厚労省や医学会からの啓発の意味もあるのかと思っています。それらを見ていると予防策としてコンドームの使用と言われていることが多いのですが、コンドームは避妊用具であって性病予防器具ではありませんから過信はしないでください。というか、専門家目線では性病対策の武器にはなりえません。もちろんしないよりした方が良いですし不特定多数の方と性交渉をしないというのも当然なのですが、風俗利用を含めヒトの性(サガ)で避けがたい状況もあろうかと思います。そこで予防以上に重要なのは、早期に検査、治療をうけることではないかと思います。現代社会、治療さえ受ければ多くの性感染症は治りますし、治してしまえば感染させる機会も減るわけで、そうやって地道に性病を減らしてゆくしかないのです(コロナやインフルエンザ対策と一緒です)。ただし、症状の出にくい性病も多く、またウイルス、菌をカップルで持ち合っていることも多いので、一方が治療しても片方に残っていると「ピンポン感染」が起きます。GW、同窓会で帰郷して、あるいは旅行先でちょっと羽目を外して風俗利用などしてしまった皆様、大切な方にうつしてしまったら大変です。ピンポン感染防止には2人そろっての受診、検査、治療が大切ですから、原因行為に心当たりがある場合、大切な方と交渉を持つ前に自分だけ診察、検査、治療をされることがなお大切です。甲府メンズメディカルクリニックはGW中も診療をしていますのでお気軽にお問い合わせください(050-1033-8926)。
2024年4月19日金曜日
陰部のできもの
気が付けば桜の季節も終わりツツジやハナミズキなど5月の花がたくさん咲き始めました。暑い日も多くなってきましたから、まずは意識を切り替えてしっかり水分補給をして、梅雨や猛暑前の気持ちの良いこの時期にたくさん運動をして免疫力を高めておきたいものです。さて、陰部のできものでご相談を受けることがこのところ多くなっております。当院は性病科ですので、風俗利用等で性病のお心当たりの方からのお問い合わせが多いこともありますし、よくよく事情をお伺いしてみると、まず疑わしきは尖圭コンジローマとなることも多いです。尖圭コンジローマは主に性行為や性行為に似た行為によって粘膜が接触することで、傷口などからHPV(ヒトパピローマウイルス)が侵入し感染しますが、糖尿病などの基礎疾患のある方や激務やストレスなど免疫力が低下している方が発症することが多いです。また潜伏期間が長く(数週間から8か月くらいと言われています)、イボ以外に自覚症状がほぼないですし、そのイボもできる位置によってはなかなか気づきにくいものですから気づいたときには結構な大きさのできものになっている方もいらっしゃいます。これは必ず治る病気ではありますが放置すると重症化して不妊の原因になることもあるので、風俗など利用された方、陰部にちょっとした傷やできものを発見された方、まずは甲府メンズメディカルクリニックにご相談頂ければと思います(050-1033-8926)。
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