2018年2月23日金曜日

梅毒

寒の戻り、久々に強烈な寒さのような気がします。でも、寒さのお陰で一度咲き始めた梅の花はむしろ長くきれいな姿が続くような気がしますし、こんな気温でも風にのってふとよい香りが漂ってきて春を感じます。 さて、梅といえば・・・こちらは有り難くない梅、梅毒大流行についてです。昨年来しばしばブログで取り上げていますが、今年に入っても一向に落ち着く気配がありません。一般紙や検索サイトのトピックスでもしばしば取り上げられていますから、皆さんけっこう認識されているのではないでしょうか?怖いですがこれはむしろチャンスです。医療関係者以外にも広く知っていただくことによって、疑わしい症状がある場合、あるいは危ない風俗に行くなど原因行為に心当たりがある場合に早めに専門医療機関で診察を受けようと思っていただければ幸いなのです。梅毒は昔の病気ではなく、今最も旬な性感染症です。ぜひぜひ適切な時期に確度の高い検査を行ってください。昔と違うところ、梅毒は治るということです。ペニシリンという抗生物質の発見によって確実に治る病気になっています。今のところ耐性化して抗菌薬がまったく効かないということはなく、何かしらの抗菌薬で必ず治りますし、早めに治療を開始すればそれだけ短い期間で治すことが可能です。ただ、母子感染による先天性梅毒で赤ちゃんに後遺障害が残ってしまうことはあり得ます。ですから、大事なパートナーのためにもご自身のためにも早めの診察、検査を意識していただきたいと思います。これまでは県外、あるいは海外でかかってきた方が多かったですが、県内でも梅毒は発生しています。ご注意ください。

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