2024年5月3日金曜日

2024ゴールデンウィーク(GW)

GW後半戦、晴れの日が続くといいですね。TVニュース、新聞、ネット記事等でも性病特集をよく目にするようになりました。実際臨床現場にいて様々な種類の性感染症の流行を実感してますから、厚労省や医学会からの啓発の意味もあるのかと思っています。それらを見ていると予防策としてコンドームの使用と言われていることが多いのですが、コンドームは避妊用具であって性病予防器具ではありませんから過信はしないでください。というか、専門家目線では性病対策の武器にはなりえません。もちろんしないよりした方が良いですし不特定多数の方と性交渉をしないというのも当然なのですが、風俗利用を含めヒトの性(サガ)で避けがたい状況もあろうかと思います。そこで予防以上に重要なのは、早期に検査、治療をうけることではないかと思います。現代社会、治療さえ受ければ多くの性感染症は治りますし、治してしまえば感染させる機会も減るわけで、そうやって地道に性病を減らしてゆくしかないのです(コロナやインフルエンザ対策と一緒です)。ただし、症状の出にくい性病も多く、またウイルス、菌をカップルで持ち合っていることも多いので、一方が治療しても片方に残っていると「ピンポン感染」が起きます。GW、同窓会で帰郷して、あるいは旅行先でちょっと羽目を外して風俗利用などしてしまった皆様、大切な方にうつしてしまったら大変です。ピンポン感染防止には2人そろっての受診、検査、治療が大切ですから、原因行為に心当たりがある場合、大切な方と交渉を持つ前に自分だけ診察、検査、治療をされることがなお大切です。甲府メンズメディカルクリニックはGW中も診療をしていますのでお気軽にお問い合わせください(050-1033-8926)。

2024年4月19日金曜日

陰部のできもの

気が付けば桜の季節も終わりツツジやハナミズキなど5月の花がたくさん咲き始めました。暑い日も多くなってきましたから、まずは意識を切り替えてしっかり水分補給をして、梅雨や猛暑前の気持ちの良いこの時期にたくさん運動をして免疫力を高めておきたいものです。さて、陰部のできものでご相談を受けることがこのところ多くなっております。当院は性病科ですので、風俗利用等で性病のお心当たりの方からのお問い合わせが多いこともありますし、よくよく事情をお伺いしてみると、まず疑わしきは尖圭コンジローマとなることも多いです。尖圭コンジローマは主に性行為や性行為に似た行為によって粘膜が接触することで、傷口などからHPV(ヒトパピローマウイルス)が侵入し感染しますが、糖尿病などの基礎疾患のある方や激務やストレスなど免疫力が低下している方が発症することが多いです。また潜伏期間が長く(数週間から8か月くらいと言われています)、イボ以外に自覚症状がほぼないですし、そのイボもできる位置によってはなかなか気づきにくいものですから気づいたときには結構な大きさのできものになっている方もいらっしゃいます。これは必ず治る病気ではありますが放置すると重症化して不妊の原因になることもあるので、風俗など利用された方、陰部にちょっとした傷やできものを発見された方、まずは甲府メンズメディカルクリニックにご相談頂ければと思います(050-1033-8926)。