台風一過以来、比較的過ごしやすい日が続いていますが、今日から徐々に本格的な夏が戻ってきそうでね。
さて、性病でも性器やその周辺だけではなく、口中や喉に出来物が出来たり痛みやしこりが生じる症状が出る場合があります。そう言った自覚症状が出る性感染症として考えられるのは、尖形コンジローマ、ヘルペス、梅毒があげられます。尖圭コンジローマは感染後3ヶ月程度で先の尖った乳頭状のイボか、またはカリフラワーの様なザラザラしたイボが出来ます。痛みやかゆみが生じる事もありますが、殆どは無症状です。口頭に出来る場合、オーラルセックスによる感染が殆どです。先日、ご本人は性器の異常を感じ取り検査にお見えになった患者様がいらっしゃいましたが、明らかに疑わしい口角炎を患っていらっしゃいました。この患者様はコンジローマだったのですが、ヘルペスも同じ様に口中に水疱が出る場合が有ります。こういった口唇ヘルペスは神経に沿ってしばしば再活性化して再発し、口唇に腫瘍を作ると言う事を繰り返します。1週間程で治ってしまう事が有りますが、また再発すると言う事を繰り返します。この口唇ヘルペスと同じウィルスがオーラルセックスにより性器に感染する事で起こるのが、性器ヘルペスです。この場合は口中ではなく、性器ヘルペスになります。この病気の困った所は感染してから時間が経ってこのような症状が出る場合が有るという所です。感染後数日間で自覚症状が出る人もいますが、中には数年、数十年も経ってから、という人もいますので注意が必要です。
というわけで、口内炎なども一つの指標であることを覚えておいていただきたいと思います。ビタミン不足など安易に考えずに原因行為にお心当たりがあれば検査、治療をお願いします。
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