2015年9月12日土曜日

やっと晴れましたが・・・

秋の長雨どころではないこのたびの東日本全体を襲った豪雨には本当に参りました。被災された地域の方々には心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を祈っております。このような災害に触れるたび、日常的に医療的な措置を必要とされる方々に常に安定した診療体制をとれるよう、いかに日ごろより医療機関同士が連携し有事に備えなければならないかを思い知らされます。11日(金)の晴れ間は本当に何日ぶりでしょう?診療の合間、ふと外の様子に耳を澄ますと何か静かな気がします。ここ10日間ほど雨音に耳が慣れてしまっていたからだと気づきました。そして久々に見上げる空は高く、太陽が・・・まぶしい!どんより曇って暗い空にたったの10日で目が慣れてしまったんですね。 さて、本日は亀頭包皮炎のお話です。色々と原因があるといいますか、包皮炎は症状であって原因は様々なのですが、多くにカンジダ性の亀頭包皮炎が挙げられます。カンジダはカビ(真菌)の仲間で、人間の皮膚などに常駐する常在菌です。普段は他の細菌などの力関係で均衡が保たれ勢力分布(細菌叢)が出来ていますから、カンジダは小さく息をひそめています。風邪などで抗生剤が投与されほとんどの細菌が死滅し力の均衡が崩れることやなんらかの原因で免疫力が弱まると息をひそめていたカンジダが勢力を広げ大暴れするのです。男性のカンジダ性亀頭包皮炎は、カンジダの多く生息する膣を持った女性とセックスをすることで大量のカンジダがペニスに付着しカンジダ性亀頭包皮炎になるのです。体調や包皮にたまたま傷があった場合などは症状が悪化することがあります。包茎がある場合には常に亀頭と包皮が乾かずにジトッと湿っているので、カビであるカンジダが好んで生息するため、どうしても包茎の方の方が多く発症する傾向にあります。とにかく、先日までの関東地方のジメジメした気候はカンジダの好む環境ですから、できるだけ清潔を保つよう心がけて下さい。包皮炎を抱えたままセックスに及ぶと、性病感染リスクも上がります。気になる症状がございましたらお早めに当院にご相談ください。

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