2018年3月31日土曜日

HIV

花の季節から新緑の季節へと移りつつありますね。春半ばといったところでしょうか。甲府メンズそば遊亀公園の桜はまだ綺麗です。 今年1月、内閣府が2000年以来久々にエイズに関する世論調査が行ったそうです。かれこれ40年前になるでしょうか、発見当初「エイズは死に至る病」と言われ恐れられていましたし、社会的背景から差別も生まれました。ただ、現在ではHIVウィルスに感染したとしても、適切な治療法がありますから決して「死に至る病」ではないのです。にもかかわらず誤解している人が半数以上いることが(18歳以上の日本国籍の3千人に調査。1671人(55・7%)から対面で有効回答)わかったそうです。正しい認識が広まっていない実態は憂慮すべきでしょう。でも2000年に入ってHIV感染症の治療は劇的に躍進しています。今では毎日1錠薬をのむだけで、血液検査でHIVが検出されない状態が続き、免疫の機能が下がることで起きるエイズを発病することもなく、他者にうつす危険もほとんどなく普通に生活することができるようになっています。90年代薬害エイズ事件の被害者たちは重い副作用や耐性ウイルスのことを気にしていました。当時は大きなカプセル剤を1日20カプセル5回にわけてのみ、大量の水分補給をせねばならず貧血や腎機能障害などの副作用もありました。それが2000年代に入ってすぐに1日4カプセル、2カプセルと摂取量も減り副作用も軽減されてきました。最近の感染者は発症をおさえるための服薬に関する心配をすることはまずありません。それほどHIV感染が普通の慢性病に近くなっているのです。もちろん、HIVキャリアにならないことは大切です。でも万一にも感染がみとめられた場合、早期に治療を開始し正しく付き合ってゆくことが最善策なのです。HIVに限らず、昔の流行り病と思われていた梅毒が猛威をふるっていることをこのブログでも何度も取り上げています。正しい情報、知識を持つことが大切です。何らかの症状が心配で、あるいはあの時の行為が気になってという段になったら、いたずらにネットで情報収集し不安をかかえるのでなく、専門の医療機関で正しい知識を得るよう、そして検査、必要に応じて治療を開始してください。早いに越したことはありません。甲府メンズメディカルクリニックは4月7日8日と診療時間調整可能となっております。

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