2026年7月7日火曜日
年齢とED薬
セックスライフにおいていくつになっても現役でいたいと思っている方は大勢いらっしゃると思いますが、こと男性に限ってはED薬に頼れば大丈夫なのか、そもそも高齢者でも服用可能なのかというご質問を頂くことがよくあります。たまたまですが比較的ご高齢の方から子づくりについてご質問を受けることが何回か続きました。妊孕力(子供を受胎させる能力)がなくなるという年齢制限は男性にはありませんから、60代、70代でもパートナーが妊娠することは充分ありえます。ただ閉経のように明らかなタイムリミットのある女性と比べるとわかりにくいですが、生殖機能・性機能における変化は男性にも年をとるごとに起こっています。年をとると共に睾丸がわずかに小さくなり、柔らかくなります。精子の形態(形状) や運動 (動き) も悪くなります。加えて精子内の遺伝的欠陥のリスクも少々高まります。男性は常に新しい精子を作りますが、加齢とともにその機能が衰えてくることは確かなのです。しかし、そういった生殖能力の問題以前に、高齢男性は性的欲求、勃起に関する懸念が普通は出てくるものです。子どもを希望するくらいですから性欲の心配はないのかもしれませんが、勃起力に自信がないということで当院にご相談を頂いたようです。結論から言えばED治療薬の服用に上の年齢制限はございませんから、80代、いえ90代でも健康状態に問題がなければED薬を服用することは可能です。ただ持病の有無はもちろんですがED薬をを使いこなす体力の有無にも配慮が必要です。ED治療薬によって勃起が促されセックスが可能になったとして、セックス時およそ7メッツといわれる心臓への負担に耐える体力が必要ですし、子どもを授かろうものなら育児にも耐える気力体力(経済力)が必要なのです。まぁ、これに関しては医師の専門外ですから話をセックスに戻せば安静時を1メッツとした場合、7メッツは重い荷物を持ったままで階段を3階まで一気に駆け上がるくらいの体力と言われています。ED薬はあくまで勃起をさせる薬ですから、そこから射精に至らしめる体力は自前で用意しないといけないわけです。実際、ED薬の普及でいわゆる腹上死が増えたと言われ、性機能学会でのトピックスにもなるくらいです。甲府メンズメディカルクリニックでも上は80代後半の患者様にもED薬を処方しておりますが、処方前にはきちんと診察をしたうえで適切なお薬を処方させていただいております。性的欲求は、テストステロン (男性ホルモン) のレベルの変化に影響されるものですから、その意味でいくつになっても励む意欲は素晴らしいと思いますが、若いときと同じとような気になって無茶はせず、きちんと専門医の診察、処方に基づいてED薬を服用し、日常生活も規則正しく健康体を維持しながら快適なセックスライフを楽しんでいただきたいと思います。
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