2011年6月24日金曜日

暑いですね

今日は本当に暑かったですね。6月だというのにこれではどうなるのか・・・と昼に外を歩いていて思いましたが、ニュースを見てみたら20年ぶりに6月の最高気温を更新したとか。熊谷では39.8度だそうです。真夏並みと聞いて、体感が正しかったのである意味ほっとしました。
ところで、亀頭包皮炎(きとうほうひえん)は、セックスやフェラチオ、オナニーなどの際に、亀頭や包皮に小さな傷ができ、そこから雑菌や真菌(カビ)が感染しておこります。病気になるのは自分だけで、性行為感染症(性病)ではないのですが、梅毒や性器ヘルペスと態様が似ているためか勘違いされる患者様も多いです。症状は、亀頭や包皮の発赤・ただれ、軽い痛み(またはかゆみ)ですが、ただれ以外にも、かさかさしたり、逆に湿ったり、恥垢が大量にでたりといった様々な状態が発生します。抗生物質や抗真菌剤の軟膏・クリームを塗布し、局所の清潔を心がけてください。一度治しても、亀頭包皮炎(女性ならカンジダ膣炎)は忘れたころに再発することも少なからずあります。特に温度・湿度の上がるこの季節は「かび」による皮膚の病気が増える時期ですから汗をかいたらまめにシャワーを浴びる・下着だけでも交換する・整理整頓を心がけカビの生えにくい生活環境を整えるなど心がけてみてください。また、包皮炎で皮膚に炎症があれば性病感染リスクも上がりますので放置はしないでください。そして何より、包皮炎かあるいは性器ヘルペスといった性病かの区別がつかない場合は予防的に性病検査を受けることをお勧めいたします。急に湿度、温度が上がりました。今年も猛暑が予想されていますのでご注意ください。
7月2日(土)性病診療、包茎手術、亀頭増大術承ります。

2011年6月16日木曜日

クラミジア警報発令します!

どんより曇り空ですね。このところ陽は出ても厚い雲の間ちょっとだけという日が多いです。水墨画のようでなかなか綺麗でしたが、あまりこういう天気が続くとすっきりとした晴天にならないかと思ってしまいます。
さて、本日は勝手ながら性病診療最前線基地から甲信地方にクラミジア警報を発令したいと思います。現在、最も感染者が多い性感染症がクラミジア感染症です。病原体は、クラミジアトリコマティスという非常に弱い細菌で、人の細胞に寄生して繁殖します。クラミジアは性感染症ですから、精液・腟分泌物(ちつぶんぴつぶつ)・血液・唾液などの体液交換があるようなセックスや、それに類似する行為以外での感染はほとんどないと言われているのですが、目に感染してトラコーマという重篤(じゅうとく)な結膜炎をおこす型もあります。自分の目はもちろん、同居のご家族とくにお子様のお世話などでクラミジア性結膜炎などを感染させてしまうような例もありますのでご注意ください。その意味では前述のセックス以外での感染がほぼないというのは間違いで、お風呂のイスやタオル、膿のついた下着などを無造作に放置することは避けていただかないと、同居のご家族など生活をひとつにする方々や性器以外の部位への二次感染は否定できません。
ところで、男性の場合、感染のきっかけとなる性交渉後1~3週間で尿道から水っぽい分泌物がでたり、尿道のかゆみ・違和感・不快感または排尿時の痛みといった症状が出ます。放置していると副睾丸が腫れてしまい子供ができなくなることもありますので早期検査と治療をお勧めいたします。そして男女とも咽頭に菌がつくことがありますが、喉には痛くなったり、腫れたりまたは赤くなったりといった症状がほとんど出ないのでむしろ要注意です。性風俗店であたりまえのように行われるオーラルサービスにより、咽頭からクラミジアに感染するケースが非常に増えています。6月上旬、クラミジアトリコマティスを持っていたデリヘル嬢が甲府近辺でお仕事をされていたようで、当院へのご相談や診療が非常に増えています。今後はオーラルでもコンドームを使用して防御してください。残念ながら今回疑わしい症状がおありでしたら是非ご相談ください。泌尿器科の保険診療では治せないものを徹底的に治しています。6月16日(木)性病診療承ります。

2011年6月13日月曜日

気になることはまずご相談

 当院の患者様は性病の検査や治療、包茎手術、ED薬・AGA薬処方などはっきりとした目的を持ってお問合せくださる方が大多数ですが、中には漠然としたお体に関する悩み、はっきりとはわからないけれども病的な症状かもしれないという不安からご相談をお寄せくださる方もいらっしゃいます。そういう方は大抵何科に相談すればよいか見当をつけることも難しかったとおっしゃいます。メンズクリニックというクリニック名から推して頂ければ幸いではございますが、男性特有の体に関するお悩みについてでしたら、まずはどんなことでもお気軽にお問合せいただければと思っております。お話を伺えば、少なくとも当院で検査、治療法をご提案できるか、他科にかかったほうがよいのかといったアドバイスはその場で差し上げることができます。その後、当院での治療をご希望であればご予約いただけばよいと思いますし、他でももう少し情報収集してみようという方は、情報の1つとして私の回答を記録していただければと思います。
 たとえば、以前、性交時に精子に血が混ざっていることに気付き不安に思ってご相談のお電話をくださった患者様がいらっしゃいました。何科にかかってよいかわからないけれど、ことがことだけにかかりつけ医には相談しにくかったということでした。私の答えはといえば・・・・
「精液の色がピンク色や真っ赤になる、赤黒い小さな点々が混じるなど、精子に血が混じった状態を「血精液症」と言うのですが、コンドームを使用していると気づきやすく、ナマですと女性に出血の原因があるかと見過ごしがちなのですが、今回は気付いてよかったですね。「血精液症」の原因は外傷、感染症(性病)、癌、原因不明の特発性出血など色々ですが前立腺炎、精嚢炎が多いことは多いです。前立腺炎の原因としては、大腸菌によるものが多い一方、クラミジア、淋菌、ウレアプラズマ、マイコプラズマ、トリコモナスなど性病に関係する菌も原因となります。前立腺炎の症状として血の混入以外に発熱、尿道の不快感、排尿痛、射精時痛、会陰部痛、下腹部痛、尿道からの膿など性病にもみられるものも多く、またこれらをまったく伴わない場合もあります。性病ですと、パートナーなどにもうつしてしまう可能性もありますので、「精液の様子がいつもと違うような気がする」といった場合、今回のように急に血が混じるようになったという場合は、早めに専門医の診察を受けてください。性病を疑われる場合、当院のようなプライバシー最優先の自由診療クリニックなら検査の秘匿性が気になるようであれば対応できます。・・・・・・・・。」
という主旨のものでした。結局この方には性病を疑わなければならない心当たりがあって当院で検査、さらに治療をすることになりました。大事なのは症状を見過ごさない、専門医に相談してみるということではないでしょうか?そもそも症状を見逃さない意識の高い方でしたし、早期発見と徹底した治療ですぐに治ったようです。またGFの検査と治療もきちんとしてくださいました。
当院は、提供する医療水準は可能な限り高いところを目指す一方、敷居は出来る限り低くというのが理想と思っています。こんなことくらいで相談してよいのか?とか診療科が違うかもしれないと躊躇されることもあるかと思いますが、気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。

6月15日(水)包茎手術、亀頭増大術、性病診療、ED/AGA薬処方いたします。

2011年6月8日水曜日

風俗と性病

高速道路の渋滞にはまいります。1000円高速終了間際の駆け込み需要ということですが、この混雑ぶりを見る限り、1000円高速継続実施の方が経済活性化が期待できるような気がしますが、どうなのでしょう。目先の利益か、長く広い視野での効果をどう考えるか、経済に限ったことではありませんが、試算、予測と分析、想定ということは非常に重要なことだと思います。
さて、本ブログや当院お知らせ欄では「このところ非常に性病の患者様が増えております」というフレーズをよく使うのですが、本当に性病のお問い合わせを多くいただき実際診察にお越し頂いているので毎回のようにそのように表現してしまいます。でもあまりに頻繁だと「このところ」「ふえる」という言い方が日本語としてへんなような気がしてしまいます。が、実情は「性感染症罹患者数は常に右肩上がりです」という感じで、県内、甲信地域の性病蔓延を心から危惧しています。
当院の実績でいえば感染ルートはほぼ100%風俗です。日本では昭和33年には売春禁止法によって公娼制度が消失しましたが、風俗営業は形をかえ、名をかえ様々存続しています。ソープランド、ファッションマッサージ、SMクラブ、サロン、ピンクサロン、セクシーキャバクラ、ホテヘル、ホテトル、デリヘルなどなど、聞き覚え、身に覚えのある方も多いのではないでしょうか?風俗業では、月経中の性交渉、コンドームを使用しない性交渉など、性病・性感染症の予防に対する配慮が欠如している例が多く見られます。風俗業に従事する人、利用する客の多くは、性感染のリスクと予防を知識としては知っていると思いますが、実行される割合はかなり低いのではないでしょうか。性病・性感染症の予防という点では、風俗業を利用しないこと最も有効な方法ですが、そうはゆかないからこそ風俗産業がなくならないのだと思います。風俗産業に従事する人の性病・性感染症の罹患歴調査によると、クラミジア、カンジダが多く、淋病、ヘルペス、トリコモナスが続いているそうです。当院でも実際、淋菌、クラミジアの陽性率は高いです。いざ利用することになった場合には、行為前後のシャワーやコンドームの使用をどうかお忘れなく。クラミジア他、喉にも菌はいますので、オーラルセックスであってもコンドーム利用をしてください。さらに、早期発見は非常に重要ですので、原因行為後少しでも疑わしい症状がありましたら、是非検査をしてください。
甲府メンズメディカルクリニックでは匿名性を担保しつつ高感度PCR法での検査を行い万全の治療をさせていただいております。お困りの方は是非ご相談ください。直近の性病診療ご予約可能日は6月11日(土)となっております。お時間等詳細はお問い合わせください。

2011年6月5日日曜日

EDはいろいろな病気のマーカーです

富士山頂の雪もだいぶ溶けて瓜のような縦縞模様、雄々しい感じです。それにしても今日はだいぶ蒸しますね。雲も厚く、それでいながら紫外線は強そうな感じ。暗くて本降りの日よりも、むしろこういう空模様のほうが夏へ向かう梅雨という季節、期間全体のイメージです。
さて、今日は少々まじめなお話をしたいと思います。EDというと仕事のストレス、性生活のリスクや男性としての自信喪失といった精神的ダメージに着目されることが多いような気がしますが、実は健康、身体にとって重要な疾患であると最近では言われています。糖尿病や高血圧などの生活習慣病、ひいては心筋梗塞、脳卒中といった脳・心疾患発症のサインである可能性が指摘されるようになってきたのです。勃起はそもそも性的刺激によって陰茎に大量の血液が流入することで起きる現象です。大量の血流を受け入れるためには陰茎の血管がしなやかに拡張する必要があります。逆に見れば陰茎の血管が硬くなったり詰まったりした場合に十分な血流量を確保できず勃起不全がおきるというわけです。となると、血管は全身をくまなくめぐるもので局所的な器官ではありませんから、当然陰茎以外の血管の詰まりや硬化についても推定しておかなければなりません。陰茎の海綿体の動脈は比較的細いので最初に症状が現われると考えられますから、EDは心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす心臓冠動脈などの動脈硬化のマーカーとも言えるわけです。また、糖尿病に代表される生活習慣病とEDが深く関わっていることは周知の事実ですが、血糖値の高まりは動脈内皮の障害と硬化の進行を促します。血糖値の高低は検査数値になってみなければ自覚できませんが、動脈硬化からくるEDは自覚できる症状ですので、これからもEDは動脈硬化や高血糖、高脂血症のバロメーターということができるわけです。もちろんEDが重篤な疾患に直結するわけではありませんが、性生活を脅かすにとどまらない可能性についてお知り置きいただきたいと思います。
とはいうものの、かかりつけ医などに生活習慣病の延長で診療のついでにEDの相談も、となるとやはりしにくいという声は根強くあります。そんなときは是非、ED診療に長けた当院をご利用ください。初診時に確かな診察で処方をいたします。
最後に、最近ではED治療薬が血管の拡張作用を助ける薬である点に注目が集まっています。動脈硬化をおこして機能が低下した血管を蘇らせる可能性が指摘されているのです。血管のアンチエイジングとしてED治療薬を用いる研究もされていて、第一の効能が勃起力の改善であることはかわりませんが、より幅広い薬として利用されるときが来るかもしれないですね。