2020年12月14日月曜日

性病はコロナにおくれをとらない

コロナ一色の2020年が終わろうとしています。マスコミが連日煽るような報道をしていることは問題だとも思いますが、コロナは風邪などと謳うのはやはり間違いだと個人的には感じています。重篤化のリスクや今現在日本では有効なワクチンの接種が開始されていないことなど諸々を冷静に考えあわせると用心するに越したことはありません。後遺障については色々と指摘がありますが、当院としては脱毛に注目しています。コロナによる脱毛の症状と後遺症について世界中で数多くの報告がされていますから、なるべく感染しないような生活を心がけて頂きたいと思います。感染経路から言ってもう1つ心配なのが性病です。今年は新型コロナ(COVID-19)の流行で同じような感染経路で感染するインフルエンザ、感染性腸炎は例年と比較して減っていますが、第2波の際に話題になった「夜の街」はこのようなご時世でも決して消沈していないようで、当院には性病疑いの患者様からのお問合せがたえません。事実、コロナやインフルエンザなどとは感染経路が異なることからも性行為感染症の報告数に変化はないのです。むしろ診療控えで症状が悪化してからの受診になったり、咽頭クラミジアなどは風邪と本当に初期症状が似ていますから誤診されたりということもままあるようです。原因行為に心当たりのある方で気になる症状があれば是非ご相談を頂ければと思います。確認ですが、性行為感染症は粘膜から感染します。オーラルでもうつるのです。陰部のみならず口腔内も粘膜ですから上にも下にも感染するのです。風邪で喉が痛いと思ったら淋菌性咽頭炎だったりヘルペスの初感染だったりするのです。口内炎だと思っていたら梅毒の初期症状だったなどということもあります。眼球結膜も粘膜ですから、トイレに行ったりしたあと目がかゆいからとこすったりしたらクラミジア性結膜炎(昔でいうトラコーマ)を起こします。コロナとダブル感染のリスクも非常に高いです。気を付けてお過ごしください。