2016年10月19日水曜日

梅毒厳重警戒してください!

秋めいたお天気が続くようになってきました。9月の長雨には参りましたがこのところ日中の青空、夕焼けに月夜と爽やかな空気感が心地よいです。 さて、これまで当院ブログでも何度か取り上げてきましたが、梅毒の感染が今年に入っても増加傾向にあります。増加傾向どころかパンデミックといっても過言ではないのが医療者からみた実情です。当院でも診察、検査の結果陽性が判明した患者様増加しておりまして、臨床経験上も日々実感しているわけです。そこにきてこのところ日刊ゲンダイや読売新聞の「ヨミドクター」という企画記事、日刊SPA!ほかマスコミでも特集記事が多く組まれているのを目にし、本当に現状を危惧しております。ダイヤモンドオンラインや日経ビジネスオンラインといったビジネス誌までもが記事にしています。ネットや紙媒体で広い世代に向けたメッセージであふれています。それほど梅毒流行に歯止めが利かない状況だということです。2015年の報告数は過去10年で最多の2660人で前年の14年より1000人増とその時点で医療関係者はそうとうまずい状況だと考えていましたが、今年2016年は8月後半(8月21日)時点で既に2674人の感染が報告されています。流行当初は男性同性愛者間に多いという傾向がありましたが、昨年、今年と若い女性の感染拡大が非常に特徴的で、男女間の性交渉が感染機会となっていることが爆発的流行の一因と考えられます。若い方はまず梅毒という病気そのものを知らない。また感染から3週間くらいの第1期、感染後3ヶ月の第2期では自覚できるしこりや赤い斑点(バラ疹という赤い発疹)が出てもしばらくすると消えてしまうことも多く出ない方もいるためそのまま数年経過するまで感染に気づかないことが多い。こういったことから、特に性的に活発な方、職業的な方ではなくとも感染に気づかず複数の方と性交渉を持つに十分な期間を過ごすことになるのです。先週10月14日(金)のヨミドクターの記事が非常にわかりやすいのでリンクを貼っておきます。是非お読みください。そして、疑わしい症状、もしかしたらという状況での性交渉に覚えがあれば必ず確度の高い性病検査をきちんと医療機関にて受けていただきたいと思います。パートナーがいる場合にはお2人で検査を受けていただかなければ意味がありません。梅毒は何度でも感染します。一方が治しても意味がないのです。甲府メンズメディカルクリニックは県内唯一の性病科です。梅毒ほか性感染症のご相談、診察、検査ご希望はお気軽に!早目の対処が肝心です!!!http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00010000-yomidr-sctch