2012年5月23日水曜日

気づけばカントン包茎に

昨日は肌寒くさえ感じましたが、今日はどうなるでしょう?湿気がないせいか朝晩は涼しいですが日中はずいぶん暑くなりそうです。でも昨日の雨天とはうってかわり、すでに気持ちのいい青空が広がっています。甲府盆地は朝からとても美しい・・・・。 さて、先日うけたご相談から今日は少々書いてみたいと思います。その方はもともと軽い仮性包茎だったという方で1年くらい前から恥垢(白い垢)が頻繁に出るようになり、セックスのたびに包皮が切れたり、裂けたりして性病感染を疑って当院に来院されました。結局、いわゆる性病ではなかったのですが、切れたり裂けたりを繰り返すというその症状そのものは包皮炎、また亀頭も擦り切れたような状態になることから亀頭炎も起こしており、診断としては亀頭包皮炎ということで軟膏を処方して今ではずいぶんよい状態になっているとのことです。このように包茎の人は衛生面の問題で亀頭包皮炎になりやすいのですが、恥垢をとりきれない状態が続くと雑菌が繁殖して炎症を起こします。亀頭包皮炎の原因1つが不衛生な状態といえるわけですが、これからの暑い季節、汗もかくようになりますから念入りなお手入れが必要となります。そして、亀頭包皮炎を繰り返すうちに包皮口の包皮が繊維化して硬くなり、亀頭が露出しにくく、あるいはちょっと出た状態で包皮がしめつけられるような状態、つまりカントン包茎になってしまうことがあります。性病ではないからといって亀頭包皮炎が自然治癒してしまえば忘れてしまってまた・・・と繰り返す状態はあまり好ましくありません。体の末端は血行が悪いうえ、包茎が万一ある場合にはやはりふだん隠れている部分の皮膚はとても弱く、裂傷をおこしやすいのです。膝小僧を擦りむいた程度の怪我といえなくもないですけど、やはり使用目的や使用頻度あるいは見た目の問題、男の自信の源!という見方からすると怪我の程度以上にじっくりケアする必要があります。普段からの清潔を心がけることがもっとも大事ですが、やはりクリニックでお薬を処方していただくなりの治療が必要かと思います。いったん擦り切れてから、恥垢がたまらないようにとゴシゴシこすってはかえって炎症が悪化しますのでご注意ください!そして繰り返しの包皮炎で、最悪、気づけばカントン包茎の状態に陥ることもあるということもお忘れなく。ちょっとしたことでもお気軽にご相談いただければと思います。

0 件のコメント: