2015年10月20日火曜日

爽やかな季節・・でもご注意ください!

秋晴れが続きそうです。気温湿度ともに適当な感じで、外を歩いていても自転車に乗っていても、あるいは窓全開で運転をしていてもとても気持ちいいですね。 でも、こんなに爽やかな季節になっても包皮炎には引き続きご注意ください。勃起していない時に包皮が亀頭を覆ってしまう状態は亀頭包皮炎罹患リスクが高いといえると思います。そういった状態で性行為を行うと性行為の時に刺激で包皮表面に微細な傷が付きます。雑菌が付着した亀頭部と包皮の内側が接触していて汚れて湿った状態を放置することで雑菌が繁殖して亀頭包皮炎が引き起こされるものと考えます。行為後のシャワーなどはとても大事です。ただゴシゴシ洗うと余計に包皮表面には傷が付き、菌を刷り込むことになりますからシャワーで時間をかけて洗い流すようにしてください。これは万一包皮炎になってしまった場合も同じことが言えます。洗いすぎ、こすりすぎは厳禁です。このところ、包皮炎を悪化させて包皮とペニスを癒着させていしまった方、カントン気味になってしまった方など元々は包茎の状態が生活に支障をきたすほどではなかった方が、なんらかの処置をしないと困るといった急性の状態に陥りご来院されることが続いています。夏が過ぎ、気分的には快適でも、汗腺の多い場所や下着などで蒸れている部位はいつでも湿気でいっぱい、雑菌の温床となっています。清潔一番で包皮炎を予防してください。ただ、もしも炎症が起きた、腫れたなどの症状が出ましたら、自己判断で市販のお薬など塗らず医師にご相談ください。塗ると悪化する薬もありますので、何かございましたら当院にまずはお問合せ頂ければと思います050-1033-8926。

2015年9月25日金曜日

フィナステリドファイザー

シルバーウィークは本当に気持ちの良い天気が続きましたね。連休明け早々、気持ちを反映するがごとく曇り空からしとしとと雨に・・・いえいえ、仕事をしたくないわけでは決してないです。実際当院はカレンダーどおりではなくシルバーウィークも診療をさせて頂いておりました。ただ、暑い夏も厳しい冬も生命力というか底力を試されているようで、むしろ仕事をやってやるぞという気分になるのですが、なんかこう、春や秋のちょうど良い陽気ってふわふわと自由にしていたい誘惑に駆られます。暑すぎず寒すぎず外にいても大丈夫な季節というだけのこととは思いますが・・・いやぁ、食べ物もどんどん美味しくなるし本当に良い季節ですね。 ところで、当院でも4月より取り扱いを始めたフィナステリドファイザー1mg錠(プロペシアのジェネリック)、大変ご好評頂いております。ジェネリックとはいえAGA治療薬としてはそん色なくお使いいただけるものと感じております。まだお試しでない方も一度是非、お試しください。自分には合わないということであれば、プロペシアにお戻し頂ければよいとは思います。

2015年9月12日土曜日

やっと晴れましたが・・・

秋の長雨どころではないこのたびの東日本全体を襲った豪雨には本当に参りました。被災された地域の方々には心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を祈っております。このような災害に触れるたび、日常的に医療的な措置を必要とされる方々に常に安定した診療体制をとれるよう、いかに日ごろより医療機関同士が連携し有事に備えなければならないかを思い知らされます。11日(金)の晴れ間は本当に何日ぶりでしょう?診療の合間、ふと外の様子に耳を澄ますと何か静かな気がします。ここ10日間ほど雨音に耳が慣れてしまっていたからだと気づきました。そして久々に見上げる空は高く、太陽が・・・まぶしい!どんより曇って暗い空にたったの10日で目が慣れてしまったんですね。 さて、本日は亀頭包皮炎のお話です。色々と原因があるといいますか、包皮炎は症状であって原因は様々なのですが、多くにカンジダ性の亀頭包皮炎が挙げられます。カンジダはカビ(真菌)の仲間で、人間の皮膚などに常駐する常在菌です。普段は他の細菌などの力関係で均衡が保たれ勢力分布(細菌叢)が出来ていますから、カンジダは小さく息をひそめています。風邪などで抗生剤が投与されほとんどの細菌が死滅し力の均衡が崩れることやなんらかの原因で免疫力が弱まると息をひそめていたカンジダが勢力を広げ大暴れするのです。男性のカンジダ性亀頭包皮炎は、カンジダの多く生息する膣を持った女性とセックスをすることで大量のカンジダがペニスに付着しカンジダ性亀頭包皮炎になるのです。体調や包皮にたまたま傷があった場合などは症状が悪化することがあります。包茎がある場合には常に亀頭と包皮が乾かずにジトッと湿っているので、カビであるカンジダが好んで生息するため、どうしても包茎の方の方が多く発症する傾向にあります。とにかく、先日までの関東地方のジメジメした気候はカンジダの好む環境ですから、できるだけ清潔を保つよう心がけて下さい。包皮炎を抱えたままセックスに及ぶと、性病感染リスクも上がります。気になる症状がございましたらお早めに当院にご相談ください。

2015年9月4日金曜日

手術をする?しない?

ムシムシ、べたべたしますね。曇り空続きは本当に気が滅入ります。というか、湿気ってカビやダニの温床で喘息とかアトピーとか健康被害にも重大な関係がありますし、お天道様は精神衛生上もとても良い効果をもたらす有難い存在なので、早く秋晴れ続きになって欲しいと思います。 さて、さて、本日は仮性包茎についてです。これまでも何度かブログ等で書いてきましたが、仮性包茎は普段は皮を被っていても、むこうと思えばむける状態のことです。勃起時に亀頭がほぼ露出するという方から3分の1くらいもしくはそれ以下しか出ない場合まで様々ですが、このような状態に対して、落胆したり見栄えを気にしたりする方がいるのは事実です。色々な意味でマイナスの感情を持つのが自分自身だったり、パートナーだったり(実際、女性はそれほど気にしていないという統計もありますが・・・)、あるいはパートナーがそういう感情を抱いていると誤解する自分だったり、心理状態もまた様々ではないでしょうか。ただ、皮がダブついてコンドームがすぐに取れるとか、毛を巻き込んで痛くなるといった不都合については、当然に感じうるご本人の課題であると同時に避妊についてはパートナーの方も気にする資格は十分にあろうかとも思います。ただし、気にせずにいる方も多く、また子作りに影響することはほぼないので、あくまで気は心と言えるとも思うのですが・・・。 ただ、毛の巻き込みや恥垢や臭いなどなど、不都合をお感じになりこの状態を根本的に解決しようと、ご本人の感じ方によると思いますが、そういう場合に言えることは、皮が余っている以上は切除する以外に常時露茎状態にするのは難しいということです。ステロイド剤の塗布やアロンアルファでくっつけたり、矯正器具が売られていたりと様々な方法をネットや雑誌広告でみかけますが、モノによってはアヤシい上に大変危険ですので十分に気をつけて、というかやはり医療機関に相談をした上で結論を出されることをお奨めいたします。切除以外に何か方法はないのか?医学的にはペニス自体が成長して大きく長くなるくらいしか考えられませんが、これも18歳(高校生頃)から20歳ころまでで成長は止まるといわれていますから、その後に自然と仮性包茎が治るというのは現実的ではありません。医学的な施術により変形させる以外にないと思われます。もしも、気になって気になってという場合には一度ご相談を頂ければと思います。

2015年8月29日土曜日

包茎だっていいんです。

すっかり涼しくなりましたね。空気も澄んできてだいぶ過ごしやすいですが、曇り空は勘弁いただきたい感じです。すっきり晴れてカラッとする気持ちの良い秋の日を楽しみたいのですが・・・。今は昼間もどんよりしていて夕方ころからうら悲しい秋の虫の音が身に染みます。 さてさて、「包茎に対する差別的な雰囲気が嫌なんです。包茎だってSEXできるし、いいじゃないかと思うのですが医学的にはマズイのですか?」・・・こういう主旨のご質問を受けることがたびたびあります。そんな時、私は開口一番、「おっしゃる通り、包茎だっていいんです。」と答えています。実際のところ日本人の60%は仮性包茎と言われていて包茎はマジョリティーなうえ、そもそも包茎の定義すらあいまいな部分もあるんですから。例えば仮性包茎。自分の手で皮をむき、亀頭のすべてを露出させることができるが、手を離すと亀頭の一部が隠れてしまうというのが仮性包茎ですが、医学的には病気ではありませんから本人が希望しなければまったく治療の必要はありません。何割隠れてしまうかが周りや本人にとっては大問題なのかもしれませんが、毎日お風呂で洗って清潔にしていていただければなんの問題もありません。ただ、手で包皮をむいて亀頭全体を出すことができない真性包茎や、手で包皮をむくことはできるけれども、出口が狭いために剥けた皮で陰茎が締め付けられるカントン包茎というものがあるのも事実で、これらは場合によっては手術による治療がその後のQOLを格段に上げる可能性があります。殊に真性包茎は皮が亀頭と癒着していたり、包皮の出口が小さくて亀頭が露出できないということが原因で、内部を清潔に保てないので包皮炎や亀頭炎あるいは性病のリスクが高く、射精に支障をきたす場合もありますし、カントン包茎は剥いた皮が元にもどらなくなると亀頭に血がまわらなくなり、最悪壊死してしまう可能性もないとはいえません。カントンについてさらに申しますと、ご本人が心がけていても例えばシャワーの水圧などで意図せずに剥けてしまうこともあり、亀頭を強く握りつぶして皮を強く引っ張ったり、石鹸などをつけ滑りやすくして元に戻せればよいのですが、どうにもならず救急車騒ぎがおきたとの例もございます。もちろん、いわゆるカントン発作と言われる状態では躊躇なく救急車を呼んで治療して頂きたいと思います。ただ、二度目三度目となるとなかなか大変ですから、こういったカントン、あるいは真性包茎の場合には、医学的見地からも治療をオススメする場合はございます。基本は包茎の状態や程度とあくまでご本人の希望次第なのですが、そのあいまいな境界線にお悩みの場合にもご相談を承ります。まずはご来院頂ければと思います。

2015年8月21日金曜日

季節の変わり目はご用心!

ダブル台風、嫌ですね。お盆前までの酷暑からは抜け出した感がありますが、そうかと思うとどんよりと曇ってすっきりしないお天気が続いています。ぎらぎらの太陽は困りますが青空が恋しい気分です。夏の終わりの入道雲、だんだん高くなってゆく空と夕方から聞こえてくるヒグラシの声と、、、気分良く季節の変わり目を感じたいです。 さて、淋病やクラミジアの陽性率もこのところ高めな感はありますがが(淋菌感染症は12%、クラミジア感染症は8%)、実はより治りの悪い、というか、かかってしまうとかなりやっかいな非淋菌非クラミジア性の尿道炎・膣炎が45%というような統計が取れました。 非淋菌非クラミジア尿道炎・膣炎とは、いわゆる雑菌性尿道炎、細菌性膣炎と言われるもので、大腸菌、溶連菌、ブドウ球菌などの細菌によって起こるのですが、原因菌として他にマイコプラズマ、ウレアプラズマなどによる尿道炎になるケースが増えています。性病全般に言えることですが、ノーマルセックスに加えてオーラルセックスによる感染が増えています。いわゆるセックスでなければ安全だという勘違いが病気を増やしています。いつでも十分な予防を心掛けてほしいものです。ところで、今のような季節の変わり目は何かと疲労が蓄積しやすく、抵抗力の低下、ホルモンバランスの変化によって体内の細菌バランスが変化し、カンジダが増殖することがよくあります。細菌性尿道炎も原因行為そのものに加え季節的なものからくる抵抗力の低下やホルモンの変化などによってバランスが崩れ、大腸菌やブドウ球菌などが増えてきて起こしやすくなることが多くなります。ほかに ヘルペスは、全体の1~2%ほどですが年に1~2回ほど流行する時期があり、これから秋・冬に向け要注意の時期とみています。 尖圭コンジローマは全体の3%ほどを占めるくらいですが、患者さんの数がジワジワと増えています。再発も多く、こじらせると治療は厄介なものになりますからご注意ください。一に予防、二に予防ですが、抵抗力の落ちているときは、感染しやすく悪化しやすい傾向があることを重々ご承知置き頂き、普段から体調管理をしっかりして頂きたいと思います。ただし、万が一にもかかってしまったか?!と心配になりましたら、早期発見早期治療が肝心ですので県内唯一の性病科である甲府メンズメディカルクリニックまでご相談ください。

2015年8月4日火曜日

仮性からカントン、真性?!

猛暑、酷暑ですね。日本列島が熱のかたまりのようになっています。でも、昨日、今日と夕方近くに吹く風がなんとなく涼しく感じられるというか、日中との気温差を感じることもでてきたので、季節は進んでいるのかなと思います。 さて、このところ元々仮性包茎であった方が亀頭包皮炎を発症し、放置の結果、炎症性カントン包茎になられて来院された方に立て続けにご来院いただいております。どなたもお仕事や部活で汗をかいても毎日の入浴で湯船にはつからずにシャワーで済ませていただことです。陰茎に汗腺はないですが、カリの部分にはありますし、下着からのジメジメはしっかり受け止めてしまっているわけです。カンジダ性などの亀頭包皮炎を発症して次第に包皮輪が狭窄してきたため、処置が必要となりました。お気をつけ頂きたいと思います。包茎がありますと、包皮線からの分泌液や排尿時に残った尿が包皮と亀頭の間にたまりやすく亀頭部に恥垢がたまります。恥垢がたまれば常に湿った状態になりがちで、亀頭と包皮の間はさまざまな病原菌を繁殖させる原因になります。亀頭包皮炎から炎症をおこせば、性病にかかる確率が高くなるわけです。性病予防や包茎の状態をより問題のある方向に導かないためにも亀頭を衛生的に清潔に保つのが非常に大切です。性病予防にお気をつけください。